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2006年4月

2006年4月15日 (土)

奥行き2

世界のどんな民族にも

その地の人間の歴史というものがございます。

それはそのまま文化であり

まさしく価値そのもの、人類の宝物です。

だから、どんな文化も誇りに思い、尊重しなければなりません。

つまるところ自分たちの文化を守り抜くことは

人間すべての尊厳そのものを守ることと同義なのだと思います。

ここ何年も語られてきているグローバリズムは

現実的には、米国あるいは欧米的自由の標準化を

画策したものだと思います。

その他の民族にとって

というより、人類全体にとっても

とんでもなく無智蒙昧な策略です。

しかし、あえてこのグローバリズムというものに本来的価値を見出すならば

これまで各地域で長い年月をかけて育まれてきた

独自のそして皆が見習うべき普遍的価値を

ある種のお手本として

世界に知らしめることにあると私は思っています。

親鸞上人の教えである

「一燈照隅 万燈照国」こそが

グローバリズムの唯一の存在価値であると考えます。

人間社会が目指すべき究極の姿は

多様性、独自性の拡がりの土台から見出されるものであるはずです。

そして、それらがそれぞれに到達するであろう頂は

恐らく共通のものです。

それが何かを発見するために

バラバラの価値観をもった人種や民族が

それぞれの方法で

日々を営み何かを継承していっているのでしょう。

奥行きを感じられないものに

本物の価値はありません。

本物の価値のないものに存続の価値はありません。

新しい何かであっても

原点の貧しいものには奥行きは育まれないでしょう。

奥行きとは、本物とは、単なる古さではなく

原点の確かさということなのかもしれません。

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2006年4月 8日 (土)

奥行き

日本料理はやっぱりおいしい。

あのダシの繊細な旨みを感じる舌を作ってくれたのも

他ならぬ日本料理自身。

日本人は自国の食にもっと感謝していい。

思うに、日本人料理人の作る

中華もイタリアンもフレンチもおいしいのは

その繊細な舌あっての所以でしょう。

料理に限らず

日本の文化には

必ずといってよいほど奥行きを感じます。

五感いや六感のすべてが繊細に育まれてきたのではないでしょうか。

それはもちろん、長い歴史の証でしょう。

近代合理主義以降に成立したアメリカの人などは

日本のことを分かりにくいとよく言いますが

それは一つには東洋と西洋の文化の違いもあるでしょうが

一番の違いは歴史の深さの違いだと思います。

彼らが分かりにくいというのは即ち奥行きの部分で

簡単に言えば

深く物事を捉えている人を

浅く見ている人が評しているようなものです。

分かるわけがないのです。

欧州の人などは分かる人も多いと思います。

文化が断絶されていない日本は

何度も断絶されている中国などと比べても

もしかしたら相当奥行きの深い文化が育まれてきたのかもしれません。

(少なくとも戦後の民主主義教育の洗脳が完成される現代までは)

日本人に一流のデザイナーが多いのも

やはりこの国の歴史の深さ

奥行きの深さに他なりません。

この文化の奥行きというやつ。

たぶん頭で、理屈でいくら考えても分からないですよね。

着物も理屈で考えていくと

不便だとか、面倒だとか

あまりいい反応は出てきません。

でも、実際に袖を通してみると

身体が、心が何かを感じてくれます。

なんだか分からないけどいい気分。

これが着物の真髄です。

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2006年4月 6日 (木)

きものを着ると

きものを着ると、背筋が伸びる。

きものを着ると、楽チンだ。

きものを着ると、優しくなれる。

きものを着ると、うきうきする。

きものを着ると、ちゃんとしようと思う。

きものを着ると、自分が見える。

きものを着ると、余裕ができる。

きものを着ると、豊かになる。

きものを着ると、季節を感じる。

きものを着ると、自然体になれる。

きものを着ると、情緒が育つ。

きものを着ると、型が身に付く。

きものを着ると、視野が拡がる。

きものを着ると、日本が見える。

きものを着ると、日本人になれる。

きものを着ると、・・・

ドアノブに袖を引っ掛ける!

全部引き戸に替えてくれー!!

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